ポジティブシンキングは、毒になる

こんにちは、杉浦由佳です。 

 

つい最近、友人A子とお茶してたら、

「頑張りたいけど、どうしても続けられない、

なんでだか頑張れないことがあるの。

なんでだろう、メンタルブロックかも」


なんて彼女が言うんです。


意志力がない、と言ってしまえばそれまでだけど、
「今月は仕事が忙しくて」
「イベントが入っちゃったからね」
「先週は風邪ひいちゃったから」
なんて

 いろんなことを言いながら、

やろうと思っていることがやれないらしい。


コツコツ継続するためのテクニックは、
本屋にいけば山ほど見つかる。 

 でも、
そういうテクニックがまとまった本を読んでも、
 なぁーるほど、と思いはしても、

すーぐ元に戻ってしまうのだとか。


よく聞く、あるある話だよね。


でも、よ〜く話を聞いていたら、
うまくいかない原因の一つは、

楽観的すぎること 

だなぁと思った。


「やろうと思えばできるんだけどさぁ」
「本気出せばできるのはわかってんだけどさぁ」
「仕事が落ち着いたらやれるんだけど」


 いやいや、できないから。
 全然簡単じゃないし、それ、まずできないから。
 ずーっとできていないんだから。 

 やろうと思えばできるなら、とっくにできてるから。
 それ、ものすごく難しいから。
 全然思ってるほどちょろくないから。 


まず「本当はものすごく難しいこと」

だってことを認めないと。


実際にできていない、という現実を直視して、

それは「難しいこと」だということを認めないと。


とっても難しいことなんだから、
障害になることを片っ端から思い浮かべて、
それを一つずつ潰す方法を考えて、

細かく計画して、
簡単にできるほど小さい単位に落として、
今日から綿密に進めていかないと。


頑張りたいけど、どうしても続けられない、頑張れない。
それは、メンタルブロックなんかじゃない

原因は、楽観的すぎること。


「やればできる病」だよ。


ポジティブシンキングは、

「最終的には必ず成し遂げられる」という信念にだけ使って、

「私なら、それくらい、やりさえすればできる」

なんて、ものごとを舐めてかからないことだな、と思う。







ライティング・コンサルタントの視点から

杉浦由佳  ライティング・コンサルタント。コピーライターとして独立して15年。書くための発想法、訴求力のある文章術などを中心に、仕事現場や日常のことなど、とりとめなく書いています。トレンド誌やビジネス誌のコラム広告のほか、企業のプロモーション支援・ブランディングに携わる一方、元ITエンジニアの杵柄で「情報セキュリティ」の連載記事なども執筆。「稼げるライターのためのライティング講座」 講師。

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