コピーライターがコレクションしているもの

数日前に、電車で見たのです。

このポスター。

光が反射していて

よく見えないかもしれませんが、

受験生向けのコピーが書いてあります。

「受験で試されているのは、

　キミの夢の　

　強さかもしれない。」

折しも娘の中学入試に向かう電車の中、

ああ、いいコピーだな、と思い、

満員電車で撮影は、はばかれたので

キャッチコピーだけ暗記して

帰宅してから、ネットで検索しました。

ボディコピーも欲しかったから。

コピーライターは、スワイプファイルと

呼ばれるものを、持っていたりします。

他の人が書いた秀逸なコピーを

ファイリングしたものです。

そのまま使うことは

もちろんしませんが、

構成や言い回し、

アプローチの仕方などを

参考にするのです。

私は気に入ったコピーは

なんとなくですが、

パソコンのフォルダや、

Evernoteなどに保存しています。

このポスターのコピー、

ネット検索しても見つからず、

ガッカリしていたところ

先日、また電車で遭遇しました。

（ はっ！あった！ ）

ポスターの下には４０才くらいの

ビジネスマンらしき人が

座っていました。

向かいに座っていた私は

すっくと立ち上がり、

つかつかと近づいて、

「すみません、これ、撮影してもいいですか？」

「え⁈」

「これ、 探していたんです！」

「あ、いいですよ」

訝しい顔はされましたが、

知ったこっちゃありません。

光が反射してうまく写らず

3度撮り直しました。

男性、さらに訝しい顔（笑）

スワイプファイルを持っている人の他、

優れたコピーは

手で書き写して自分の中に落とす、

という人もいます。

キーボードじゃダメ！

手書きで写すのだ、というのです。

私はキーボードで打ち込んで

Wordファイルにします。

気に入ったときには。

仕事のためもあるけど、好きなんでしょうね。

「ぐっとくる文章」フェチ？

このボディコピーも打ち込む予定です。

スワイプファイルを売っている

マーケティング業者もいます。

でも、それを買っても、

役に立たないんじゃないかな、

と私は思います。

自分が心からぐっときた

文章でなければ、

使い込むことはできない。

だから、こうして

自分の心が動いたものを

ためておくのです。

え？人のコピーを真似するのは

気がひける？

有名なプロ中のプロの

コピーライターも、

スワイプファイルを使っていると

豪語していますから、ご安心を。

むしろ、自分のコピーが

もじられていたら、

それは、評価された証拠だと

喜ぶできごとです。