採用、「技術力」と「人柄」どっちをとる?

先日の、ある企業との

定例ミーティングでのこと。


全国支社のメンバーを全員集めて

大掛かりな撮影をするという話で、

カメラマン候補を検討していた。


「今後も何かとお願いできる方を」

というクライアントさんの希望で

長いつきあいになりそうだから、と

じっくり検討されていた。


透明感のある人物が得意なカメラマン、

インパクトあるイメージを作るのが上手いカメラマン、

などなど、それぞれ特徴があるので、


「どういう人が良いですか?」

とコンサルタントの方が、そこの代表に尋ねたら、


「人柄がいい人がいいですね」


「ま、それはそうですよね、それで・・」

「人柄が一番ですね。」


「そうですね、で、技術的には・・」

「技術より人柄!」


あまりに、無邪気な言い方で

きっぱりと言い切るので、

思わず、皆で笑ってしまい、

和やかなムード。


「いやいや、本当ですよ。人柄が一番」

あははは、とまた皆笑う。

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それで思い出したのだけど、

以前、CGクリエイター育成について

書くために、

インタビュー取材をして歩いた。


CG映画制作会社とゲーム会社8社と、美術大学1校をまわり、


「どういうスキルのある人材が欲しいですか?」

と尋ねると、9割の方が

「ヒューマンスキル」

「コミュニケーションスキル」


「やる気」「素直さ」「熱意」
「人間関係うまくやれる人」

「傾聴力」


てなことをおっしゃる。


専門学校卒の学生採用時の話なので

基礎スキルはある前提ですが、


それにしても、

私は、ちょっと意外だったのです。

いえ、もちろん、人柄とかコミュニケーションスキルとか

とっても大事ですよ。


けれど、CGクリエイターって

ものすごく専門技術を必要とする仕事じゃないですか!?


そのために、専門学校では

2年じゃ短いとして、

4年間学ぶコースも増えており。


その取材では、私には、

CGクリエイター育成の「カリキュラム」策定に必要な情報を集める

というミッションもあったので、


「そうですね。それで、たとえば、

 こういうツールには精通していた方がいいのでしょうか?」

などと、技術知識やスキルについての要望を

引き出そうとするのですが、


「そういうのは、
 入社してから勉強すりゃいいので。

 基礎と熱意があれば、いくらでも吸収できます。

 でも、人間性は学習できないからねぇ・・」


などとおっしゃる。


これは、新卒採用の話で、

中途採用では、即戦力を求めることが多いので、

また違う話なのでしょうけど、



また、別の企画で、

車載の組み込み技術のエンジニア育成の分野で

(車の制御を行うプログラムを組む技術屋さん)

まったく同じような企画を実施し、

自動車部品メーカーをインタビューしてまわったのですが、

1社目から、

「まず、素直に人の話を聞ける・・・」 って、

ブルータス、お前もか!

という反応で、概ね同じ結果でした。


どの業界でも、どの時代でも、

最も求められるものは「人間性」なのかもしれませんね。

ライティング・コンサルタントの視点から

杉浦由佳  ライティング・コンサルタント。コピーライターとして独立して15年。書くための発想法、訴求力のある文章術などを中心に、仕事現場や日常のことなど、とりとめなく書いています。トレンド誌やビジネス誌のコラム広告のほか、企業のプロモーション支援・ブランディングに携わる一方、元ITエンジニアの杵柄で「情報セキュリティ」の連載記事なども執筆。「稼げるライターのためのライティング講座」 講師。

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