アイデアがあたって10万部超えの大ヒット「中学生の参考書」

ティーンネイジャーの間で、

人気のある「ボカロ」ってご存知ですか?


ヤマハが開発した音声合成技術で、メロディーと歌詞を入力することでサンプリングされた人の声を元にした歌声を・・・


ってのは、まぁ知らなくても良いです。

とにかく、若い子たちが夢中で聴いている

かなり人気のある音楽ジャンルです。


聞き取れないくらいの早口の歌詞を
必死で暗記して歌うのですよ。


それは、もう繰り返し繰り返し、

歌詞を耳コピ(聴きとって)して、

紙に書いて、それを見ながら、繰り返し。


うちの子(中1)も、ずーっと車の中で聴きながら

歌っていたので、私も覚えてしまったくらい。


学研がね、

中学生に「歴史」や「理科」などの
暗記ものを覚えさせるために、


ボカロの人気曲に、暗記する文言を載せて
替え歌にして、出しました。


発売前から話題になって、

発売1ヶ月で10万部超え。


学習参考書業界では、異例の大ヒット!


これ↓ サンプル。 

この2曲めに、爆笑してしまいました。

オリジナルは

「脳漿炸裂ガール」という歌なのですが、


縄の模様、こすりつけて、
私は縄文炸裂ガール♪
さあさあ、狂ったように踊りましょう


どうせ100年後のいまごろには

私は「貝塚」に埋められているんだからぁ~♪



それで思い出したのだけど、


以前ね、

「自転車の無灯火での交通事故が多い」と

ある人が、無灯火で自転車に乗る人を

辛辣に批判していたことがあった。


「でも、あれ、重いんだよね。
タイヤにのっけて発電するタイプの明かり」

と私が発言したら、


「少々、重かろうが関係ない!
 安全のために灯火するのは、公衆道徳だろう!」

と鼻息が荒いわけですよ。


そうなんだけどね。

でも、重いのがいやで、しない人がいるのですよね、実際。

私も、あれ、重くてキライだったし。


「電池タイプの電灯が、自転車買ったときから
 ついていたらいいのにね。
 重くならないしー」

と言ってみたけど、


「そういう問題じゃない!」

と、私が怒られてしまいました。


勉強がキライ、

だってつまらないから。


灯火の明かりがキライ、

だって重いから。


誰だってそう思う。思って当然。だったら、

根性弱者は、こぼれていくよね。


それを叱りつけるんじゃなくて、

アイデアや工夫で、


楽しくしてあげられたり、

楽にしてあげられたら、


根性弱者救済になるし、

大ヒットにもなるよね。


アイデアっていうのは、

そういう「愛」・・この表現は面映ゆいな。

「喜ばせてあげる」精神から生まれるものが

ヒットするんだな、と思う。

ライティング・コンサルタントの視点から

杉浦由佳  ライティング・コンサルタント。コピーライターとして独立して15年。書くための発想法、訴求力のある文章術などを中心に、仕事現場や日常のことなど、とりとめなく書いています。トレンド誌やビジネス誌のコラム広告のほか、企業のプロモーション支援・ブランディングに携わる一方、元ITエンジニアの杵柄で「情報セキュリティ」の連載記事なども執筆。「稼げるライターのためのライティング講座」 講師。

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