記憶に残る身につく「本の読み方」とは?

こんにちは、杉浦由佳です。

 

賢い本の読み方を書く書くと言って全然書かないと指摘されました(笑)。

なので、今日はそれを書いてみようと思います。 


記憶に残る、身につく本の読み方。

つまり、

肝心なことを理解して頭に残る本の読み方です。


わかっている人には、あたりまえのような話です。

しかし、意外と何も意識せずに1ページ目から読んでいる人も多いようです。 


 まずは、読む順番から。


 1. 表紙  

読者が心惹かれるタイトルでなければ、本文も読みやすさは半減です。
編集者の力量が見えますから。

(私は出版社の編集部出身ですから、本の作り方は心得ています)

本質的な内容が悪いことにはなりませんが、文章は読みにくいと思います。


 2. 帯

本の表紙を下から数センチの紙でぐるっと巻いているアレですね。

出版社がその本を買ってもらうためにアピールしたいことが書いてあります。

(ほぼ広告ですから話半分で受け止めてちょうどいいですけどね。笑)

 3. 出版社名 

信頼性があるかどうか、出版社で概ね分かれます。

 4. 奥付 

裏表紙をめくったら最後の頁にその本の基本情報が書いてあります。

初版はいつ出版されたのか(いつの時代に書かれたものなのか)。 
刷数はいくつかをチェック(増刷が多いと売れていることがわかる)。


 5. 著者のプロフィール 

誰が何の目的で書いたのか、おおよそ推察できます。
特に知りたいことは、信頼できる専門家が書いたのかどうか。


 6. はじめに・おわりに・目次 

概ね、どんな内容なのかがわかります。
私は書店で手にとって買う前にこれらは最低でもチェックします。
興味が持てたら購入。 


ちなみに、概要を理解してから読むのと事前知識がなく読むのでは、理解度は雲泥の差です。

 高価な本で躊躇してしまう場合は、


7. 著者をWikipediaで調べる 

8. ネットで書評を検索


などしてざっくり内容を把握する などして間違いがなさそうであれば購入。 


とはいえ、気にせずに何も見ずにAmazonで買うこともあります。  

それは、


・信頼できる人が、推薦している本。

・お気に入りの著者の新刊。 


読書家のあるコンサルタントの方は著者を選んで買うことを、「著者指名買い」とおっしゃっていました。 

こういった場合は、気にせずポチッと購入ボタンを押します。 


 読む前に気をつけることは他にもあります。


 1. この本から何を得るのかなんとなく決めておく 

目的意識を持って読むと、脳が答えを求めて働いてくれます。 


2. だいたいどんな内容なのか予想しておく 

その通りでも、裏切られても、記憶に残りやすくなります。 



 なかなか1冊読みきれない場合は?


1. 頭から全部読もうとしない。 

目次を読んで気になるところから読む。
つまらなさそうなところは思い切って放置するのです。
(もちろんぜんぶ読んでも良いですよ)


2. 答えを探すだけ。 

ざっと頁をめくりながら、気になったところだけをじっくり読む。
最初に決めた目的に沿った答えを探すだけ、という読み方も良いでしょう。
丁寧に舐めるように読まなくても、いいということです。


3. 先に基礎知識をつける 

つまらなくて読み進められないこともありますよね。

「難しい、話題に馴染みがない」場合は、そのジャンルの易しい本を何冊か読む。

そうやって基礎知識をつけてから読むと、読みやすくなります。  


4. 読むのをやめる。 

そもそも、すべての本が自分が読むに値するわけではありません。
買ってしまったからもったいない、と読む価値のない本に時間を費やすのは本末転倒。

読書は自己投資。

であれば、
投資に「損きり」はつきものですよね。


 ほかには、

積ん読に罪悪感を持たないようにするということ。  


もっといえば、

読書に関することで、一切罪悪感を持たないこと。 

読書コンプレックスくらいバカなものはありません。 


 友達でも相性がいい人悪い人はいるでしょう。 

すぐに仲良くなれる人、最初はそうでもなかったのにある日急に親しくなれた人もいますよね? 

そりが合わなくて二度と会いたくない人もいます。

会う人全員と仲良しになれないからといって罪悪感は持たないでしょう。


 本も同じです。 


相性の良い本に数多く出会えたら幸せ。 

経験を積むと、読むスキルが高くなります。
さらにジャンルの幅も広がってきたら、相性の良い本はどんどん増えていく。 


 それも、友達関係と同じかもしれませんね。    

ライティング・コンサルタントの視点から

杉浦由佳  ライティング・コンサルタント。コピーライターとして独立して15年。書くための発想法、訴求力のある文章術などを中心に、仕事現場や日常のことなど、とりとめなく書いています。トレンド誌やビジネス誌のコラム広告のほか、企業のプロモーション支援・ブランディングに携わる一方、元ITエンジニアの杵柄で「情報セキュリティ」の連載記事なども執筆。「稼げるライターのためのライティング講座」 講師。

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