互いを活かしあう「文章」 と「 グラフィックデザイン」の関係

こんにちは。杉浦由佳です。


「WEBページの文章をブラッシュアップする」という仕事の依頼は多い。その際に、ここ数年、レイアウトラフまで描いて出すようになっています。  


つまり、文章だけでなく、 「イラスト」や「図表」のイメージを描いて、「ページレイアウト」まで手書きで作成して、それをつけて納品するのです。   


最初のころは、 

「ここにこんな図やイラストを入れると効果的だな」

と思いついた時に、ちょこっと手書きでメモして送ったりしていました。


それをクライアントさんが喜ばれるので、だんだんと初めからイラストや図表の提案まで含めてすることが多くなってきたのです。     


雑誌などの紙媒体は、広告を理解しているグラフィックデザイナが必ず担当します。

そして、レイアウトラフまでは、経験豊富なディレクターさんが描かれることもある。

なので、レイアウトが送られてきて、文字数まで既に決められたエリアに、文章をはめるようにライティングすることの方が多い。

(文章エリアの増減を交渉することもありますが・・)


もちろんWEBデザイナーもプロフェッショナルな方は大勢います。  

けれど、WEBページは社内で制作されることも多く、最近は他の職務の社員さんが兼任されてレイアウト案まで作成されていルコとも少なくありません。


そうすると、レイアウトの時点で、文章以前に、デザイン的な見せ方の訴求力が弱いことがあります。 そういったケースでは、デザイン自体も変えないと、どんな文章を書いても訴求力が弱くなります。 


これまでの仕事の中で何度も目にしたことですが、良い文章がデザインに殺されていることもあるし、良いデザインが文章に殺されていることもありました。

    

どのように読者に対してアプローチするのか、そのシナリオ作りを、デザイナさんがするかコピーライターがするか、ディレクターがするかということになるのでしょうが・・、  

いずれにしても、デザインとコピー(文章)は、本当に、一つのゴールに向かうための両輪なのですよね。どちらが外れても、ゴールに辿り着くことはできません。

ライティング・コンサルタントの視点から

杉浦由佳  ライティング・コンサルタント。コピーライターとして独立して15年。書くための発想法、訴求力のある文章術などを中心に、仕事現場や日常のことなど、とりとめなく書いています。トレンド誌やビジネス誌のコラム広告のほか、企業のプロモーション支援・ブランディングに携わる一方、元ITエンジニアの杵柄で「情報セキュリティ」の連載記事なども執筆。「稼げるライターのためのライティング講座」 講師。

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