珈琲の香りと、言葉のチョイス

 

雪の舞う日に、窓の施工をお願いし、

ベランダで作業してくださっている方に、

 

せめてもの気持で、南国のコーヒーを、と。

今日のチョイスは、「コスタリカ」。

浅煎りの豆をひいた香りが、なんとも芳ばしい。

 

このコーヒーの香り、

 

焙煎豆・粉の香りは 「フレグランス」、

抽出したコーヒー液の香りを 「アロマ」、

コーヒー液を口に含んだときの香りを「フレーバー」

  

と使い分けている文献もあるとか。


コーヒーの香りと書いてしまったら、

どの香りを指しているのかわからないから、

そう呼び分けたのでしょうね。


日本語にも、同じようなことだけれど、

微妙なニュアンスの違いをもつ言葉がたくさんある。

 

仕事がら、もっと違う表現はないかと、

類語辞典をひいてみたりもするのですが、

そこで、うまい言葉が見つかることは、

実は私はまれですね。


まったく違うものからヒントを得て、

異なる言い回し、アプローチを思いつくことが多いです。


いずれにしても、言葉の蓄えは、多ければ多いほどいい。

私たちは、それを繊細に使い分けて、

似ているものを、微妙なニュアンスで表現し分けます。


気持や情景を、より上手に伝えるために。

ライティング・コンサルタントの視点から

杉浦由佳  ライティング・コンサルタント。コピーライターとして独立して15年。書くための発想法、訴求力のある文章術などを中心に、仕事現場や日常のことなど、とりとめなく書いています。トレンド誌やビジネス誌のコラム広告のほか、企業のプロモーション支援・ブランディングに携わる一方、元ITエンジニアの杵柄で「情報セキュリティ」の連載記事なども執筆。「稼げるライターのためのライティング講座」 講師。

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