なぜ文章は「感性」よりも「ロジック」なのか?

「毎回、ロジックが大切だと書いていますが、感性も絶対的に必要ではないですか?

という質問を受けました。


昨日お伝えしたように感性もとても大事だと思います。


ですが、私は、文章を書くには感性よりロジックが大切だということを、

たびたび伝えています。



では、なぜ感性よりロジックが大切だと何度も伝えているのか。

それは、ロジックは再現性が高いからです。


感性、センス、無意識の感覚、それはとても貴重なものです。

鍛え続け、磨き続けるべきものだと思います。

プロのライターであれば、なおさらですね。


しかし、それは、一朝一夕に鍛えられるものではありません。

生まれつきの素質に、長年の経験が積み重ねられて磨かれていくものでしょう。


しかし、ロジックは仕組みさえ理解できれば、比較的、早く身につけることができます。

なぜなら、ロジックは「法則」だからです。


計算式のようなもの、といっても良いでしょう。

つまり、考え方の公式があるのです。


そして、法則であるがゆえに、再現性が高いのです。


感性、あるいはセンスやヒラメキにだけ頼っていると、慣れない分野にチャレンジした時に、

「うまく書けない・・」と言うことが起こります。


なぜなら、感覚に頼っているから、書けない理由がわからない。

なぜか、書けない。なぜだか、どうしても書けない。


俗に言う「スランプ」ですね。


しかし、プロのライターは「書けない」が許されません。

受注した仕事は、必ず納期までに仕上げなければなりません。

もちろん、必ず、ある一定水準を満たさなければならない。


スランプは許されないのです。


そうでなければ、お客さんが依頼した意味がないですよね。

お客さんが自分たちで書けるようなクオリティのものが出てくるのであれば、

依頼料を払う意味がない。


しかし、感性だけに頼って書いていると、ホームランを打ったり、三振をしたり、

クオリティが一定しないのです。


しかし、そこにロジックをしっかりのせてやると、少なくとも確実にヒットは打てる。


プロたるもの、毎回ホームランを打てなかったとしても、

少なくとも、100%ヒットは打たなくてはいけないのです。


良い文章を書くためのロジックさえしっかり身についていれば、

それが可能になるということです。




ライティング・コンサルタントの視点から

杉浦由佳  ライティング・コンサルタント。コピーライターとして独立して15年。書くための発想法、訴求力のある文章術などを中心に、仕事現場や日常のことなど、とりとめなく書いています。トレンド誌やビジネス誌のコラム広告のほか、企業のプロモーション支援・ブランディングに携わる一方、元ITエンジニアの杵柄で「情報セキュリティ」の連載記事なども執筆。「稼げるライターのためのライティング講座」 講師。

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