どうして浮気はバレるのか?


知り合いの男性が、こんなことを言っていました。

「浮気がバレちゃって、もう修羅場だよ。
 会社も仕事がきつい時期なのに、家に帰っても、
 夜中にまで叩き起こされて・・・・」


よくよく聞いてみると、
奥さんにスマホをチェックされて
LINEの履歴からバレてしまったのだとか。

(そういう芸能人もいましたよね)


そして、

「LINEに証拠を残したのが、失敗だったな〜」
などと、言っているのです。


しかし、私は、時間の問題だっただろうなと思いました。


LINEだとか、メールだとか

浮気が明確に判明した理由はいろいろあれど、

奥さんが疑っているから、スマホをチェックしたりするのですよね。


なんか怪しい。

調子いいことをいつも言っているのだけど、

言ってることに、どうも一貫性がない。

あれ?この前言ってたことと違うんじゃない?
・・辻褄が合ってない!


つまり、旦那さんの一貫性のなさが、
奥さんがスマホをチェックしたそもそもの理由ですよね。

事実ではないことを表現していると、一貫性がなくなるのです。


奥さんに、どう愛情表現するのか、よりも
どう思っているのか(本当に大事に思っているのか)の方が

ずっと大切ですよね。


実は、コピーライティングにも同じことが言えます。


先日の話とは逆説になりますが、

コピーライティングのテクニックを学びたいと言う人も多いです。 

(先日の話はこちら:「ライターが報酬を上げる方法とは?」)


それは、最初から「ライター」ではなく
「コピーライター」や「セールスライター」を目指しているような人たちです。


コピーライティングのテクニックは非常に多く、

有効なものがたくさんあります。

心理学に基づいているので、学習そのものも楽しいものです。
もちろん、ひととおりはそのノウハウを学ぶべきだと私も思います。


そして、テクニックはもちろん効果があります。
わかりやすく、伝わりやすく、気を引き、魅力的に見せ・・・etc
訴求力を上げる事という面で効果を発揮するからです。 


しかし、テクニックだけで文章を書き続けていたら
信頼を損なってしまうでしょう。  


何故かと言うと、

本質的に心の底から伝えたいことをコアにおいて書き続けていなければ、
書いていることの一貫性がなくなってしまうからです。  

読者もバカではないので、そのくらいは感じ取るのですね。


先ほどの浮気の例と同じです。


ですから、ライティングも
「どう書くのか」ということよりも、
「何を書くのか」ということの方が大切だ、と言われるのですね。 


テクニックを使うことばかり意識して書いていると、
おかしなことになってしまうのです。


相手を大切にしていない、嘘くさい表現で、
なんかうまいこと言ってダマそうとしている、と感じてしまうからです。 


ですから、もっとも大切なことは、
読み手に伝えたいことを、書く前にしっかりと熟成させること、

コンセプトメイキングと、対象者の設定が大切だと感じます。


話が横にそれますが、

読み手のことを、「対象者」と私は好んで呼びます。

マーケティング用語では、ターゲットと呼んだりしますが、

なんだか、狙いを定めて狩ろうとしているようで、

私は心情的に少し嫌なのですよね。笑


最近のマーケティング業界では、

「ターゲット」をもう少し具体的に絞った

「ペルソナ」という考え方がもっとも主流です。


この「ペルソナ」設定。
私がまだ会社勤めをしていたころ、20年近く前から仕事で取り入れていました。

当時は珍しい手法でしたが、アメリカ資本の外資系企業で、
多くの人材をマーケティングセクションに投入するような会社だったので
早々と取り入れていたのですね。


しかし、最近ちまたで耳にする「ペルソナ」設定は、

その設定の仕方や使い方が浅すぎると感じることが多いです。

それについても、またの機会にお伝えしたいと思います。




ライティング・コンサルタントの視点から

杉浦由佳  ライティング・コンサルタント。コピーライターとして独立して15年。書くための発想法、訴求力のある文章術などを中心に、仕事現場や日常のことなど、とりとめなく書いています。トレンド誌やビジネス誌のコラム広告のほか、企業のプロモーション支援・ブランディングに携わる一方、元ITエンジニアの杵柄で「情報セキュリティ」の連載記事なども執筆。「稼げるライターのためのライティング講座」 講師。

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