あなたの常識は非常識です

今日は、あなたの常識がなぜ非常識かというお話をしたいと思います。 

(非常識、前提で話していますが・・笑)


人に何かを伝えたいと思った時、

当然その相手もここまでは知っていると思っている前提が間違っていることがあります。 

読者がこれを知りたがっていると思っていること、それ自体が間違っていることもあります。


たとえば、 私がライティング講座を始める前に、
WEBライターさん10人にリサーチのためインタビューを行いました。 

(関連記事:ライターが報酬をあげる方法とは)


私はその時、ライターさんたちは、
コピーライティングの技術について学びたいと思っているだろうという思い込みを持っていました。

どうやってより訴求力のある文章が書けるようになるのだろうかと頭を悩ませているのではないかと思っていました。 


 しかし答えは違っていました。 


ライターさんたちは文章を書く勉強をする必要性はまったく感じていなかったのです。  


彼女たちが悩んでいる事は、

・どうやって仕事を獲得すれば良いのか

・どうやって仕事の単価をあげればいいのか

・どうやったらもっと早く大量に書けるか

そういうことを悩んでいたのでした。 


つまり私の中にある、

「コピーライティングの知識と技術がなければ稼げるようにならない」

という常識はWEBライターさんたちの中にはなかったのです。 


そして、どこか単価の良い仕事がもらえる場所がある、もしくは、もっと稼ぐにはもっとスピードをあげなければならないと思っていたのです。  


そうであれば、コピーライティングの手法を学ぶことがいかに大切であるか
そうしなければもっと報酬をあげることができないという前提から、丁寧に伝える必要があります。


しかし、ライターさんたちの考えを知らなければ、私が伝えようとすることは、彼らのアンテナには引っかからないでしょう。


他にもいくつか私の常識とはずれていた点がありましたが、今日のテーマからは外れてしまうので話を戻します。  


つまり読者に向けてあなたの常識で何かを伝えようとしても、読者の常識が前提としてずれていると、伝わらない文章になってしまうということです。  


私がコピーライティングの技術を学ぶことの重要性を常識として持っていても、読者がそれを常識として持っていない場合は、そこから丁寧に伝えなければいけないのです。 


では、読者の常識とあなたの常識のズレをどうやって気づけば良いのでしょうか。 


それが私がインタビューをしたように「リサーチ」をするということです。 

このようにリサーチは非常に重要です。  


そして本音を引き出すためのインタビューの手法もあります。
本人も気づいていない潜在的な気持ちを引き出す質問もあります。

ただのほほんと質問をするだけではその人たちの本音を引き出すことができません。 

と、また、本題からずれてしまいましたね。


いずれにしても、
プロのコピーライターと初心者のライターさんの最も大きな違いの1つは、リサーチをしているかしていないかというところにあると私は思います。



ライティング・コンサルタントの視点から

杉浦由佳  ライティング・コンサルタント。コピーライターとして独立して15年。書くための発想法、訴求力のある文章術などを中心に、仕事現場や日常のことなど、とりとめなく書いています。トレンド誌やビジネス誌のコラム広告のほか、企業のプロモーション支援・ブランディングに携わる一方、元ITエンジニアの杵柄で「情報セキュリティ」の連載記事なども執筆。「稼げるライターのためのライティング講座」 講師。

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